今から2ヶ月くらい前のお話。
梅田のウルトラマンショップで購入したDXジードクローが音声の鳴らない不良品だった、という出来事がありまして。
こういうとき、気の小さい僕はどこにどういう申し出をしたらいいのか少し迷ってしまいます。
玩具の不具合だからメーカーに直接問い合わせるべきか、それとも買ったお店に言うべきか……。「変なクレーマーみたいに思われても嫌だなぁ」などとウジウジ考えていたら、横にいた嫁さんがすぐにショップへ電話をかけくれていました。さすがの判断力、見習いたい。
念願のジードクロー!しかし…
その日は、週に一度水泳教室に通っている息子が初めての進級テストに合格した日でした。DXジードクローはそのご褒美だったのです。
我が家では、息子に玩具を贈呈するときは大抵がドッキリ形式。何も知らない息子に、「これは何かな~」と玩具を渡す瞬間のあの何とも言えないワクワク感がたまらなくて。そして、それが自分の欲しかった玩具だと分かったときの息子の表情。驚きと喜びがごちゃ混ぜになったあの顔が見たくて、決して安くはない玩具を買っていると言っても過言ではありません。
『ジード』が初めてのウルトラマンだった息子にとって念願だったDXジードクロー。箱を手にとったときのあの喜び様、動画でここにアップしたいくらいです(笑)。
さあ、これでまたジードごっこにも力が入るぞ。パパはジードの宿敵、ウルトラマンベリアル・アトロシアスになる準備が出来た。そのジードクローで攻撃してこい!…という流れでいつものジードごっこを始めようとした矢先、息子が異変に気付きました。
「これ、音鳴らへんけどー!」
最初は電池の入れ方が間違っているか単なる接触不良か何かだろうと思っていたのですが、何度いじくり回しても音声が鳴らない。朝倉リク君の「コークスクリュージャミング!」が聞けませんでした。どうやら不良品だったらしい。
となると、当然返品しなければいけないのでこのジードクローでは遊べません。しかしその状況を飲み込めない息子。さっきまでの超嬉しそうな表情から一転、「なんで遊ばれへんのよ……」と悲しい顔に変わってしまいました。
丁寧な対応に驚く
何分、買った玩具が不良品だったということが初めてで僕は戸惑いました。
最初に書いた通り、嫁さんがすぐにショップへ電話してくれていたので翌日には正規品が届くとのことでしたが、子供にとっての1日はとっても長い。僕が明日には遊べるからと説明しても、息子はなかなか納得してくれませんでした。そりゃそうよな、パパもAmazonで頼んでたDVDが家に届いてなくて、代わりに不在票が入ってたとき辛いもん。
翌日、ちゃんとリク君の音声が鳴る正規品のDXジードクローがウルトラマンショップから送られてきました。
驚いたのは、店員さんによる手書きの詫び状が添えられていたことです。詫び状自体はそう珍しいことでもないのかもしれませんが、あらかじめ用意されていた風ではない、きちっとした文章でしかも手書きだったので、お詫びされている側なのにちょっと嬉しく思えてきてしまって。
しかも、その詫び状が入った封筒には満タンに溜まった状態のポイントカードまで同封されており、丁寧に丁寧を重ねた対応に嫁さんも驚いていました。
ここまでしてもらうと逆に申し訳ないというか、「僕の持っているポイントカードが既に満タンですから…」などとこっちも遠慮し過ぎてしまうよく分からない状況に(笑)。
ちなみにウルトラマンショップのポイントカードは1000円分の買い物につき1ポイント。45ポイントで満タンになり、景品との交換か1500円分のお買い物券として利用出来ます。僕が買ったDXジードクローは定価の半額で叩き売りされてたやつだったからますます申し訳ない。
お気持ちだけで十分です
今回の一件で、我が家のウルトラマンショップへの好感度は急上昇。
家族で大阪に遊びに行ったときはほぼ必ずと言っていいほど立ち寄っています。ただでさえ息子にホイホイ買い与えてしまう悪い癖がついてるのに、「このお店ならいいか」と何でも買ってしまうダメな父親化がますます進行しています。
ぶっちゃけ、ソフビなんかは家電量販店で買うほうが安いんですけどね。オフィシャルショップで買ったぞというファンならではの満足感と、今回のような心のこもった対応をしてもらえた安心感はお店を選ぶときの大切な要素の一つです。
ちなみに詫び状と一緒に届いた満タンのポイントカードはまだ使っていません。というか、そんな軽々しく使えない。45ポイント分の景品は結構豪華でしたし、1500円分の買い物も既にしているのですが、やっぱり使えないです。よく「お気持ちだけで十分です」という言い方で遠慮の気持ちを表現することがありますが、今みたいな心境のときに使う言葉なんだろうなと思います。
今回、本当に丁寧な対応をしてくださったウルトラマンワールドM78大阪店の店員の方々に、この場を借りて感謝申し上げます。
そして息子がジードクローで元気いっぱいにかましてくるコークスクリュージャミングが、僕にとってはとても心地のいい痛みであることもここに記しておきます(笑)。