今日は、2か月ほど前に書いたエントリーの後日談。
息子のおむつの卒業がなかなか上手くいっていなかったところに「おむつ卒業出来たらウルトラマンの玩具を買ってあげるよ」とニンジン作戦を敢行したところ、それなりの成果が出始めたというお話。
子供は子供なりに考えている
あれから約2ヵ月が経ち、その「ウルトラニンジン作戦」が功を奏したのか息子はおむつをほぼ卒業することに成功しました。今はもう「おにいちゃんパンツ」をずっと履いていられるようになり、おむつを履くのは家族で遠くへ出かけるときなど、こちら側に保護者としての事情があるときだけに。トイレに行きたくなったらママかパパに報告する習慣もしっかりと身に付き、自分ひとりでもトイレへ入れるようになりました。たった2ヵ月でもの凄く成長したなと思います。
以前のエントリーを書いていたときは、目標を設定してあげることで息子のおむつ卒業へのモチベーションがここまで変わるのかという驚きが大きかったのですが、2ヵ月の間には紆余曲折がありました。
「ほら、ちゃんとおにいちゃんパンツ履けたらルーブスラッガー買ってあげるから」
最初のほうはこう言っていればある程度は言うことを聞いていてくれた息子も、定型文化した誘い文句には段々乗らなくなってきていました。そして、自分が何故おむつを卒業しないと玩具を買ってもらえないのか、という苛立ちすら見せることも多くなり…。息子のモチベーションを上げるために言っていたことが、いつしか前提条件のようになってしまい逆効果になっていました。子供は子供なりに、自分の行動する理由をちゃんと考えている。そのことを痛感させられたのです。
褒めることの意義
僕は一旦「ニンジン作戦」を中断することにしました。そして息子に対しては、自発的にトイレへ行けたときには「よく出来たね」となるべく褒めてあげることを意識しました。
嫁さんは僕なんかよりも育児のストレスは断然大きいはずなのに、この「褒める」という行為をトイレ以外の場面でも意識的に実践していました。自分の思い通りにいかないことのほうが圧倒的に多い中で、これが出来るのは凄いことです。ママに褒められたときの息子の表情は、とってもやわらかい。自分が一歩前へ進めたことへの充実感がにじみ出ているようでした。
昔から「褒められて伸びるタイプ」などという言い回しはありますが、人間基本的に間違いを指摘されるより褒められるほうが精神的な満足度は高いでしょう。僕だって職場では、怒られたときより褒められたときのほうが次の仕事への意欲が湧きます。
こちらが褒めることで、息子は何事にも自分から行動へ移すことが多くなった気がします。僕から何も言わなくても、風呂上りには当たり前のように「おにいちゃんパンツ」を履くようになり、逆におむつを見せると「もう赤ちゃんちゃうし！」とムキになったり。いや、つい1週間前まで履いてたやつやんと親は思ってしまうのですが（笑）。
我が家の卒業認定式
もうおむつはほぼ卒業できたと言える段階まできた息子。ただ、最初に自分が何となく口にした「おむつを卒業できたら」というその境界線はどこなのかで少し悩みました。先述した通り、遠出するときには履かせているしなぁ…とまたこうしてウジウジ考えてしまうのが僕の悪い癖で。
「おにいちゃんパンツなったからルーブスラッガーちょうだい！」
僕がちょっとの間だけ封印していたルーブスラッガーのこと、息子は当然覚えていました。ここまで堂々と本人がおむつの卒業を主張しているのならば仕方がない。僕の部屋のクローゼットに隠してあったDXルーブスラッガーを取り出し、校長先生が生徒へ卒業証書を渡すように息子への贈呈式。袋から玩具の箱が見えた瞬間の息子の顔が、2ヵ月前よりもほんの少しだけ大人に近づいたように見えて、父親としては嬉しいような、ちょっと寂しいような。
さて、念願のルーブスラッガーを手に入れひとしきり遊んだ後、息子の頭上に「？」マークが浮かんできているのを僕は見逃しませんでした。「どうしたん？」と尋ねてみると、
「これルーブに変身できひんやん！」
…いや、あんたがそれがいいって言うたんやん！
これ、確信犯で言ってたとしたら相当な策士だと思いませんか（笑）。最初はルーブジャイロを買ってあげるつもりだったのが、息子自らスラッガーがいいと言い始めたからこっちを用意していたのに…。しかし、時すでに遅しと言いますか、武器を持っているのに変身アイテムを持っていないという矛盾を毎日のように指摘してくる息子に根負けし、結局DXルーブジャイロまで買ってあげることになったのでした。息子よ、君の成長は確かに嬉しいが、そういう賢さを身につけるのはまだ早いぞ（笑）。
先日、 結騎了さん(id:slinky_dog_s11)のブログ『ジゴワットレポート』にて、僕のブログを紹介していただきました。
もう嬉しいやら照れくさいやらで、本当に自分のブログが紹介されているのか信じられなくて何度も何度も確認してしまいました（笑）。僕がこのブログを始めたのは、結騎さんの『ウルトラマンジード』の総括記事を読んだことがきっかけでもあったので、始めて1年足らずでこのように紹介していただけるとは夢にも思わなかったです。本当にありがとうございます！
